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開業10周年を迎えることになりました。

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謹啓 新緑の候 皆様ご清栄のこととお慶び申し上げます
                           
おかげさまで 来る5月10日をもちまして 開業10周年を迎えることになりました

これもひとえに 皆様のご贔屓ご支援の賜物と感謝しております

これまでにない大変な状況になり、10周年どころではないのですが、

せめて、書面だけでもとお礼を申し上げたく、筆を執りました

この苦境を乗り切れば、20周年を迎えることができると思います

時節柄、一層のご自愛のほどをお祈りいたします      

                                       謹白

2020年05月02日

デスクワークの合間に

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今年も残るところ2ヶ月となり、師走に向けて忙しくなります。

特にデスクワークが長時間続くと、肩こり、首こりの原因となります。

パソコンの画面を見るために顏を近づけると顎があがり、前かがみの姿勢になります。

なるべく、キーボートを打つ際には、机、椅子の高さを調整して肩が上がらないように気をつけましょう。

1時間に1回5分程度でもいいので、画像のようなストレッチを行うと作業効率が上がります。

一度お試し下さい。

2019年11月15日

お灸は、暑い時期にするのが効果的。

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 冬病夏治(とうびょうかち)と言われる冬の病気を夏に治すと言う中医学の養生法の一つです。

 冬に起こる病気、喘息、気管支炎などを夏のまだ病気が発症していない時期に治すということです。

 お灸がメインで、夏の土用の時期に、大椎、風門、肺兪、膏肓にお灸するというものです。

 現代で言えば、インフルエンザ、ノロウィルスによる胃腸炎なども含まれると考えられます。
冷え性や関節炎なども含まれると思います。

 東洋医学で言う補陽つまり、陽を補うことを夏の時期に行うことと言えるでしょう。
陽気が盛んな時期、7月、8月に補陽、お灸をすると陽気が蓄えられて病気にならないと言うことです。

 陽気が盛んな時に、陽気が蓄えられないと冬に病気になると言うことです。

 暑いからと言って冷たい物を取り過ぎたり、エアコンに当たり過ぎると冬に風邪やインフルエンザに感染しやすくなったり、夏に冷たい物を取り過ぎるため、胃腸が冷え、冬にノロウィルスによる胃腸炎に感染しやすくなります。

 令和元年の夏の土用の入りは、7月20日です。20日から18日間が夏の土用と言われる時期です。冷たい物を控え、お灸を試してみるのは、いかがでしょうか?

2019年08月02日

眼精疲労は、自律神経、脳の疲れが原因か?

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 眼精疲労は、「目の疲労」なかでも目のレンズの厚さ(水晶体)を調節して蕉点距離を合わせる毛様体筋の疲労と考えられてきました。

しかし、最近では、自律神経が深く関わっているのではないかと考えられています。

 自律神経中枢は、パソコン作業などで近くを見るため、副交感神経の刺激を毛様体筋に送ります。

 しかし、その一方で、脳は自律神経を交感神経優位に維持しなければ緊張感を保てず高度な作業ができません。自律神経中枢は、脳を交感神経優位に維持しながら、目に対してだけは副交感神経の刺激を出し続けなければならない矛盾が眼精疲労の原因だと言われています。

 眼精疲労を伴う症状は、肩こり、頭痛、頭重感、全身倦怠、のぼせやふらつきなど自律神経失調症と似ています。

目に対しては、副交感神経の刺激を送りながら、脳を交感神経優位の緊張した状態に置くことで、目のレンズを調節する毛様帯筋へ送る副交感神経が痙攣する異常が見られます。

副交感神経の異常スパイクが眼精疲労の原因と考えられています。

東洋医学で眼精疲労を脳の疲れ、自律神経の伝達の異常と考えた場合、「目系」という概念があります。目には、12本の経絡、奇経又五臓とも密接に関係し複雑な構造で構成されています。

「目系」は、現代の解剖学で言う視神経の役割を持つもので、脳と眼球を連絡するものと考えられています。

「目系」を構成するものは、肝、心、腎になります。

 肝と心は直接目系に連絡しています。腎は、脊髄、脳、視神経の役割を持つものと言われています。

 心は、「心は目の使なり」とあるように正しい思惟活動があってはじめて目の機能が十分に発揮されると言われています。
 肝は、「目に開竅する」と言われるようにすべての目疾に関係しています。

 目とくに脈絡膜には、血管が非常に多く、肝の変化がよく目に現れます。

 腎は、「骨髄を主り脳に通じる」と言われています。物が見えるのは、瞳孔より光が入り、視神経から後頭葉まで正しく電気信号を伝達することによる腎の役割と言われています。

眼精疲労の原因は、様々であり、IT眼症、スマホ老眼など目を酷使して起こる疾患、ブルーライトなどの刺激による脳の疲労は、自律神経に深く影響されています。

鍼灸の施術では、目のまわりのツボ、目に関するツボが頭や足にもあり、そのツボの使い方で効果が変わってきます。
「目系」の構成する、心経、肝経、腎経のツボを組み合わせることにより、眼精疲労のみならず、

 自律神経や健忘、倦怠と言った脳の疲れによるものも治療できるものです。

長い休み、スマホやPCと言ったネット環境から離れることが一番必要なことかもしれません。

参考文献

隠れ疲労 休んでも取れないグッタリ感 根本修身著 朝日新聞出版
中医臨床 第32巻第4号 [特別連載]眼科疾患 東洋学術出版社
分冊 解剖学アトラスⅢ 株式会社 文光堂

2019年08月01日

怒ると耳鳴りは、起こるのか?

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 耳鳴り、難聴は、鍼灸の施術の中でも、難治とされる疾患の一つです。原因も分からず、加齢によるものと診断される場合もあります。

 画一化されたマニュアル通りの診察と聞くであろうと思われる薬の処方では、間違ってはいないであろうが、すべての人に100%効くわけでもありません。これは、鍼灸の施術であっても同じで耳の周りに刺せば良いというものでは、ありません。

 めまい、頭痛、肩こりも伴い原因も複雑に絡み合っています。原因の一つの中に感情というものが、大きなウェイトを占める場合があります。

感情の鬱屈のために肝気が条達(のびのびとしていることで肝木の生発の性質を指している)を失って肝気鬱結し、耳鳴り、難聴を引き起こすと考えます。

 感情の鬱屈、突発的な怒りの後に聞こえなくなるというものです。肝鬱気滞と言い、気の滞りが原因で耳鳴り、難聴を引き起こします。

 問診の際、聞き取りにくい状態の患者さんが、合谷、太衝に置鍼しただけで、BGMが聞こえるようになったり、普通の声で会話ができるようになります。

 耳鳴り、難聴がすべて肝鬱気滞が原因で合谷、太衝だけ施術すれば、良くなるというものではなく、患者さんがどのような精神状態なのかを診ることが重要だと思います。

 短気なのか心配性なのか、神経質なのか注意深く診てあげることが、東洋医学に携わる医療の人の仕事なのではないかと思います。

2019年07月28日
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