梅雨時に起きる症状。

 梅雨入りして、蒸し暑い季節になりました。梅雨時の体の不調は、湿邪が原因のものが、多くなります。湿邪とは、文字どおり長雨などによる大気中の湿気によるものですが、東洋医学では、湿邪といい病気の原因になるものを言います。

 湿邪の特徴として、重濁性や粘着性があります。体が重たい、頭が重くなる、関節が痛い、足がむくむ、おなか張り、尿が少ないなど体に湿邪が入りこんで起こる症状の一つです。

 また湿邪は、外湿と内湿の2種類があります。外湿は、長雨など自然の環境の変化に伴うものですが、内湿は、体内の余分な水分がある状態を指します。水分の代謝がうまく働かないことによるものです。例えば、冷え症の人や胃腸の働きが弱い人など内湿が原因と言えます。

 特に内湿がある冷え症の方や胃腸の働きの弱い人は、外湿に影響されやく、症状が悪化します。

対処方法としては、体の余分な水分を取り、代謝を上げることです。

 適度な運動で、汗をかきましょう。発汗させる食べ物、しょうがや山椒、麦茶などは、胃腸を整え余分な水分を体から出してくれます。自宅でのお灸もお勧めです。

 湿邪が原因と思われる症状があれば、早めにご相談ください。少しでも快適に過ごしましょう。

2018年06月07日