鍼灸のメカニズム

(痛みの鍼灸別鍼灸治療 三通法によるペインクリニック 著 賀 普仁 発行 株式会社静風社より)

発病因子
外因は、六淫と呼ばれる六種の病邪からなります。
風邪、寒邪、火邪、暑邪、湿邪、燥邪

内因は、七情と呼ばれる、精神因子からなります。
喜、怒、憂、思、悲、恐、驚

不内外因は、飲食不節、労倦、外傷などからなります。

これらの発病因子が、人体において気血運行障害を引き起こし、疾病が発生すると考えています。
鍼灸の治療は、気血の滞りを改善する目的で、ツボを刺激していくことです。

通常痛みは、心を受容体し、痛みにより気血の運行を改善するか、もしくは欝滞するかに分かれますが、鍼灸治療を行うことにより、痛みを変化させて気血の運行を促すことになります。鍼を刺すときの刺激は、痛みを変化させるものとも言えます。