長引く咳に注意。
エアコンの冷たい風に長時間当たり過ぎたり、汗をかいたままエアコンの利いた部屋に入ると一気に冷えてしまいます。
そのうち咳が出始め、寒気がする、喉が痒い、鼻水、白い痰が出るなどの症状が現れます。風邪と同様初期のうちに対処しておけば、長引くことはないのですが、長期にわたり続くと、咳喘息、アトピー性咳嗽と言われるような症状に変わってきます。
東洋医学では、初期の咳は、エアコンの冷たい風が原因の場合、外感の咳嗽、風寒のよる咳嗽と診断します。長期の咳は、咳が長期に渡り続くと肺を傷つけ、脾をに影響していきます。
脾に影響が及ぶと湿を生じさせ痰を形成するようになり、痰湿がさらに肺を傷つける悪循環を生じさせます。これが、内傷の咳嗽、痰湿の咳嗽となります。
痰が粘っこく、声が出しにくく、胃脘部のつかえなどが特徴になります。
重度の場合、ステロイド剤を使用したりして相談に来る患者さんは、比較的多くなります。
雨の多い時期、6月、7月、9月又気候が比較的落ち着いて来た10月、11月も患者さんはよく相談に来られます。
予防のために必要なことは、咳は初期のうちにお医者さんに相談する、自分で勝手に診断しないこと、鍼灸の偉い先生は、鼻毛を伸ばすことと言われますが、現代の生活に向かないのでマスクの着用をすること、長袖の着用、汗はマメに拭くこと、冷たい物をとりながら、エアコンの風に直接当たらないようにすることなどが挙げられます。
参考文献 鍼灸学 臨床篇 東洋学術出版社