天気痛の三要素

 温度差が激しく、気圧の変化で現れる痛みを「天気痛」と言いますが、天気痛が引き起こす要因は、温度、気圧、湿度の三要素と言われています。
 2月に入り、低温から高温、高温から低温と温度差が激しく、三寒四温と言われている状態が続いています。又気圧の変化は、低気圧の発達に伴い降雪などあり、慢性痛を患っている患者さんには、つらい日々が続いています。

 温度の変化について考えると慢性痛のある人は、「温度不耐性」と言われる少しの温度変化でも慢性痛がひどくなり、特に低温になった時に痛みががひどくなります。ただ、皮膚温によって生じるため、寒いと感じてから生じるため気圧に比べて遅く感じます。

 低気圧が発達し、雪が降る時は、低気圧が接近して雪が降る前に慢性痛の痛みは、感じられます。雪が降り出すと次第に落ち着いてきます。

 最後に湿度これは、雪のことで東洋医学で風寒湿という最も痛みの激しくなる病因の一つとなり、特に雪が降り終えた頃、時間差で体内に残る病因「湿」のせいで長く痛みを持続させます。

 慢性痛の三要素、温度、気圧、湿度の痛みの伝わり方は、気圧の変化が一番早く、2番目に温度、低温により痛みが生じ、3番目に湿度雪により痛みが持続すると考えられます。

 降雪は、台風よりも慢性痛を悪化させる要因が多くありますので、体調には十分気をつける必要があります。
温度差、気圧の変化とともに自律神経に影響します。

  交感神経が興奮させ、血管が収縮され、筋肉を収縮させます。低温、気圧の変化がストレスになり、それに伴い血行不良が起こるとも考えられます。

 体の不調だけでなく、イライラ、気分が落ち込む、女性では生理不順などの症状が現われます。

 体内のバランスを整えるためにも、自律神経を整え、体内に残る「湿」の取り去る施術が必要となります。

鍼灸の施術をお勧めします。

参考文献 

天気痛 つらい痛み・不安の原因と治療方法 佐藤純著 株式会社 光文社

2019年07月25日