横向きに寝るとよく眠れる。

 不眠について東洋医学的に考察した本を以前所属していた勉強会の先生が出版しました。

『江戸の快眠法』という本ですが、『病家須知』や『養生訓』などの古典を現代向けにうまくまとめています。

 皮膚体温と深部体温の関係が入眠と関係していることをポイントとして、陰虚による内熱に着眼点を置いています。
 陰とは冷やすことで冷やす成分が少なくなることで体に熱がこもる陰虚内熱と東洋医学的に説明しています。

眠るためには熱を放散することが必要とし、また、『養生訓』を例にうつ熱=内熱に対処する方法として、横向きに寝ることを推奨しています。

入眠前に横を向いて寝ることで、背中からの熱の放散が促されると説明しています。

 入眠時に少し体が熱いと感じた時、布団を背中の上部あたりまで下げ、数分間だけ横を向いて熱を逃がすと良いと書かれています。

 不眠でお悩みの方は、一度お試しください。

           参考文献 江戸の快眠法 東洋医学で眠れるからだを作る 宮下宗三著 昌文社

2019年07月18日